被災者をNPOとつないで支える合同プロジェクト
 昨晩は「からつ塾」の講義を受けました。

 初めての参加です。

 講師は大嶋仁先生です。

「歴史・伝説・歌 ー松浦佐用姫をめぐってー」大嶋 仁(おおしま・ひとし)
 1948年生まれ。東京大学大学院博士課程(比較文学比較文化)
 修了。
 バルセロナ、リマ、ブエノスアイレス、パリで教鞭をとったあと、
 現在、福岡大学教授。からつ塾発起人。
 著書
 『心の変遷 ー日本思想をたどるー』(増進会出版)
 『福沢諭吉のすすめ』(新潮選書)
 『ユダヤ人の思考法』(ちくま新書)
 『正宗白鳥』(ミネルヴァ書房)
 などのほか日本思想史(※フランス語とスペイン語)がある。


 講義内容は、

 「歴史・伝説・歌 ー松浦佐用姫をめぐってー」

 元来、歴史や考古学好きなので興味津々です。

 ただ大嶋先生の専門は文学です。

 文学的な方向からの内容だと、ちょっと違和感があるかなと懸念していました。

 ところが、どっこい!

 えー、古事記、日本書紀、万葉集、肥前国風土記を題材にはなされたのですが、その過激さにビックリ。

 文学の専門家なら万葉集を重視されると普通思いますが、何と「肥前国風土記」方が松浦佐用姫に関しては優れているとのご意見。

 話の内容も非常に面白いものでした。

 結構、得した感がした講義でした。

講義概要
 唐津の人なら誰もが知っている松浦佐用姫伝説。これについては郷土史家のみならず民俗学者、万葉学者など、これまで数々の人が研究してきた。唐津在住とはいえ、そうした専門とは異なり、比較文学の研究をしてきた私は、おのずと異なった角度から、この佐用姫伝説を検討することにした。
  具体的には、佐用姫の真実を「風土記」の本文解釈によって浮かび上がらせ、それがどのように「日本書紀」の記述とかかわり、また、どのようにして「万葉」の歌に編入されて変質したか、それを問題としたい。
 というのも、佐用姫伝説は、実は肥前という中央から遠い世界の在来の物語が、中央の手で「文学」へと変質させられる過程を物語るものであり、それは一見、中央に認められることで普遍化されるプロセスであるように見えて、同時に地域の土俗性を奪われるプロセスでもあるからだ。言い換えれば、地域の「伝説」が、いかに中央の眼で見られた「歴史」と食い違い、また中央の文人たちの手になる「文学」の素材と化していったか。これを見ることで、日本文学史がこれまで十分反省してこなかった地域蔑視の一面を明るみに出したいのである。


 ※からつ塾



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Posted by 昏君 at 14:00│Comments(0)(* ̄ρ ̄)”ほほぅ…
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