被災者をNPOとつないで支える合同プロジェクト
風力発電 淘汰の波 建設ラッシュで風車価格高騰→採算悪化…中小撤退
フジサンケイビジネスアイ(2009/04/22)

 風力発電所を建設する動きが活発化している。風力発電国内3位で独立系の日本風力開発が長崎県佐世保市で国内最大となる風力発電所の建設を計画しているほか、2位のJパワー(電源開発)は北九州市沖合で国内初となる本格的な洋上風力施設の検討に入った。地球温暖化防止で風力発電への期待が高まっているが、その一方で世界的な需要の伸びで風車価格が高騰し、採算悪化で事業化を見送る中小事業者も相次いでいる。今後は大手事業者による寡占化が進む可能性もある。(橋本亮)
 日本風力開発は、五島列島の佐世保市宇久島に2000キロワットの風車50基を設置する計画だ。総出力は国内最大となる10万キロワットで、平成25年の発電開始を目指す。総事業費は200億円以上を見込む。
 これに対し、Jパワーは北九州市若松区沖合に本格的な洋上風力発電設備の建設を計画している。出力2000キロワット以上の風車1基を試験的に設置し、海流や構造物への風の影響などを調べる。費用は陸上の2~3倍程度かかるが、実現すれば、日本における洋上風力発電に道が開かれる。
 一方、最大手で東京電力や豊田通商が出資するユーラスエナジーホールディングスも静岡県河津町に1万6700キロワットの風力発電所の建設を予定する。平成19年度の風力発電の設備容量は167・5万キロワットだったが、政府はこれを22年度に300万キロワットに拡大する方針だ。

 ただ、ここ数年の世界的な風力発電所の建設ラッシュで風車価格が高騰している。このため、電力会社が電力購入を決めた中小の風力発電事業者が採算悪化などで事業の中止を申請する事態が相次いでいる。九州電力では19年度の買い取り事業者に決まった7事業者のうち、4事業者が最終的に辞退した。
 世界的な景気悪化で風車価格も落ち着いてきたが、風力発電をめぐっては、「運転や維持・管理のノウハウが必要なほか、スケールメリットを生かしにくい中小は事業継続が難しい」(業界関係者)と指摘されている。大手のユーラスやJパワーが他の風力事業者の株式を取得し、発電施設を代わって運営するケースも出ている。
 政府は家庭の太陽光発電による余剰電力を電力会社に現状の2倍の価格で買い取らせる制度を導入し、普及を後押しする構え。しかし、風力発電には欧州のような割高な価格で買い取る制度などの優遇策は導入されておらず、風力発電の普及の足かせになっている。



同じカテゴリー(玄海町)の記事画像
パレアの指定管理者
変化の兆し
一票に重さ有り!
玄海町花火大会
甘草
NO MOX 中国でも報道
同じカテゴリー(玄海町)の記事
 棚田を守る人々 ~浜野浦の棚田~ (2011-12-28 19:38)
 パレアの指定管理者 (2011-12-28 15:53)
 原子力、単純に止めればでは…。 (2011-03-25 12:14)
 原子炉内一時貯蔵量増加 (2011-02-16 10:51)
 協働と共創のまち…… (2010-08-03 13:08)
 変化の兆し (2009-09-28 08:36)

Posted by 昏君 at 00:06│Comments(0)玄海町
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

平田義信