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◎玄海原発MOX燃料装てん延期 日程公表に佐賀県議会が反発
(佐賀新聞:2009年10月01日)


 九州電力は1日、玄海原子力発電所3号機(東松浦郡玄海町)で実施するプルサーマルについて、3日に予定していたプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料の装てん開始を延期すると発表した。開会中の佐賀県議会でプルサーマルの実施延期を求める請願を審議中で、九州電力が作業日程を公表したことに「議会軽視」と反発、議会の意向を受けた古川康知事が見直しを申し入れ、九州電力が応じた。



 今後の具体的な作業日程は議会の判断などを踏まえ、あらためて検討する。延期は数日程度とみられるが、11月中旬予定の国内初となるプルサーマルの通常運転は遅れる可能性も出てきた。



 九州電力は9月30日、MOX燃料の装てん作業を3日未明から開始すると発表した。これに対し、市民団体が提出したプルサーマルの実施延期を求める請願を審議している県議会は、この日の議会運営委員会で「唐突な公表は議会の審議を軽視している」「慎重に推進するとした議会決議の趣旨を無視している」などと反発した。



 プルサーマルに反対してきた会派だけでなく、推進の立場の自民会派からも批判が続出。これを受け、留守茂幸議長が古川知事を議長室に呼び、「装てんスケジュールの見直しを九州電力へ申し入れるよう要請する。回答を受けるまで、議会は再開できない」と強い姿勢を表した。

 

古川知事は同社の真部利応社長に電話で連絡し、議会の意向を伝えた。その後、真部社長は「議会の趣旨に沿って見直す」と回答した。



 スケジュールの変更を迫られたことについて、古川知事は「九州電力には議会開会中ということに配慮してほしかった。非常に厳しい議論が交わされており、私としても(開会中の公表について)もう少し考えるべきだった」と述べた。

 

県議会は2日が最終日で、市民団体が全国から寄せられた約44万人の署名を添えて提出したプルサーマルの実施延期を求める請願を採決する。



 九州電力は今回の定期検査で、3号機のウラン燃料集合体193体の約3分の1を交換する予定。新たに装てんする燃料集合体のうち、16体をMOX燃料に置き換える。



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Posted by 昏君 at 21:51│Comments(0)玄海原発
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平田義信