被災者をNPOとつないで支える合同プロジェクト


 上は今日の佐賀新聞の記事です。同じ物がWebにも掲載されています。

◎被災者支援の講演会 心のケアなど80人が学ぶ
                                               【佐賀新聞:2011年04月19日】

 4月17日北方公民館で開催された『寺子屋~傾聴&防災~』に参加。約80名の参加者がいらっしゃいました。

目を見て、笑顔で話して目を見て、笑顔で話して

 第一部「傾聴」については初めて聞きました。講師の市丸さんは長くホテルマンを勤められ、無理難題を言うお客さんに対して相手の立場に立って対応されてきたそうです。この経験が傾聴ボランティア活動に活かされています。



 ・相手が話す気になるまで待つこと、諦めずに何度でも接し続ける。
 ・相手の話すことを先ずは全て受け入れる、反論、批判、否定しない。
 ・相手の立場になって考える。
 ・助言はなるべく控える。
 ・ゆっくり、はっきりと笑顔で優しく話しかける。


 お話を聞いて私が感じた第一部「傾聴」のポイントは上記です。市丸さんは「傾聴と言っても特別なことではありません」と仰いますが、長年の経験と訓練の賜だで簡単な事ではありません。それに対応するためにピアサポート」と言う、同じような立場の人によるサポートが必要となるそうです。

 地震の被災者の方が佐賀にいらっしゃった場合には、絶対に必要なスキルです!

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 第2部「防災」の講師は災害時支援関連のNGOに所属して、世界ベースで活動されている鈴木さんです。鈴木さんは「阪神・淡路大震災」や「新潟県中越地震」でも活躍されました。その経験を元に災害現場の現実をお話しして頂きました。



 ・避難所と在宅の被災者で支援の方よりがある。
 ・在宅は情報が入らなかったり、支援物資が届かない事も。
 ・避難所は支援が厚く、在宅の支援が薄くなり在宅者が避難所に戻るケースも。
 ・地震発生→避難所→仮設住宅→公営住宅と移転繰り返すと、コミュニティーが寸断される。
 ・コミュニティーの崩壊により「孤独死」が発生。
 ・特にシニア世代の男性がコミュニティーに馴染めず「孤独死」が多い。
 ・2週間過ぎれば水や食料等の緊急的な物資は周り始めるので、個々の抱える課題が表面化。
 ・避難所でも最低限のパーソナル空間は必要。
 ・女性は化粧が出来ない事が苦痛。
 ・中山間地の限界集落等の過疎地区では消滅する危機も。
 ・早い段階で行政区外へ出た被災者は情報が伝わり難い。
 ・現場がある程度落ち付けば、被災者自身が支援にまわる事が大事。
 ・関わること、役割を持つことで辛さも忘れられる。


 上記の様な現場でしか分からない事柄を説明して頂きました。また支援、支援と毎日入れ替わり立ち替わりボランティア来られて、その都度「ありがとう」と言う辛さは被災者にしか分からないと本音を吐露されるそうです。被災を受けなかった者の目線で考えては駄目だ。この点は「傾聴」と同じだと強く感じました。

 これらの被災地の現状を踏まえて、私たちは普段からどうすべきか。

 ・普段から地域コミュニティーを活発にする。
 ・地域コミュニティー活発化のキーマンは主婦層等の女性。
 ・地域コミュニティーの中で災害時の対応や、訓練を行う。
 ・イザと言う時に先頭に立って人々を引っ張るリーダーを複数養成。
 ・普段から”よそ者”を受け入れネットワークを広げる。


 これまでの話を聞いて、今年度SCRUM呼子が取り組む「地域異分野物流相互サービルモデル事業」が、地域の要支援者把握や地域コミュニティー形成を実現出来ると思いました。

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 実はこのイベントには、非公式の第3部が用意れていました。時間を置き夕方から開催された第3部では、実際に被災地に赴かれた武雄市役所職員さんの現地報告会が行われました。3名の方が現地に赴かれたのですが、1名の方は福岡のNPO活動に参加するためにボランティア休暇を取られています。残りの2名の方は、佐賀県の「佐賀きずなプロジェクト」で現地に派遣されています。

 現場の悲惨な状況を写した写真を見ながらの報告会は、前半の鈴木さんのお話と相まって心にズキンと来るものがありました。また「現地の方は自分たちを凄く歓迎して感謝の言葉を下さいくだされるが、実際には相当無理をされているいる事がヒシヒシと感じた。」との感想には実感がこもっていました。

 鈴木さんのおっしゃった事も、3名の方々の感じられて事も共通しています。当事者と、そうで無い者と絶対に違います。とかく私たちは自分目線で物を考えがちです。違いを理解して、被災者の目線で物を考える努力が必要です。そのためにはこの様な催しには積極的に参加して、自分が被災して場合どう感じるかを考える事が大事だろ思える1日でした。

 このイベントについては、主催した「ONE LOVE TAKEO」の事務局の中村さんのブログにも詳しく掲載されています。中村さんは私と同じCSOサポーターで武雄の担当です。

 ◎被災者支援「心を寄せる」を学ぶ寺子屋。
    【武雄CSOサポーターよもぎ日記:2011年04月18日】



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Posted by 昏君 at 21:28│Comments(0)(^∇^)アハハハハ!
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平田義信