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2011年01月08日

昔、家もやってた。

「鍋野和紙」づくりスタート コウゾ蒸しのやぐらも/佐賀のニュース :佐賀新聞の情報コミュニティサイト ひびの
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.1800281.article.html

昔、家もやってた。

 私が小さい頃、祖父と父は紙漉きやってました。なぜだか家が地区の和紙製造の拠点だったようで、近所の人がいっぱい集まり子供ながらにお祭り気分でワクワクしていました。小さな頃の記憶で間違ったいるかも知れませんが、製造工程をお話します。

 畑の畔に植えられたコウゾを刈って、それをシュロ縄で縛り吊るして、大釜で蒸していました。

 蒸したコウゾは熱い内に表皮を剥き、剥いた皮を木槌で叩いて繊維を解すと共に、表面の黒い部分を分離させていました。この木槌で叩くのは小さな子供にも出来たので、やってましたね。

 解した繊維はソーダ灰で煮ていたんだと思いますが、記憶にありません。

 細かくした繊維にトロロアオイの根からとったネバネバ液を混ぜます。これは、原料繊維を水中に1本1本むらなく分散させるためだそうです。

 私の地域では「舟」呼ばれる大きな木製の四角い桶に、天井から吊るした漉桁に竹ひごで編んだ「すあみ」 敷き漉きます。

 均等に繊維が行き渡り漉き終わると、「すあみ」ごと持ち上げて別の場所に積み重ねて行きます。その時1枚、1枚の間に藁を入れて後から剥がし易くしておきます。

 ここで本来は天日干しするのでしょうが、家で漉いていた和紙は高級品では無く、チリ紙用でしたので機械乾燥させていました。それでも和紙をチリ紙に使うなんて、贅沢ですよね。

 乾燥器は釜で水を沸騰させて、その上ある拝み合わせの鉄板を蒸気で加熱させます。その鉄板に1枚、1枚刷毛で貼り付け直ぐに剥がします。この作業は結構スピードが勝負で、手早くやらないといけません。

 和紙製造は余り続かなかったようです。私の家の二階には私が小学生低学年の頃まで、沢山の和紙の在庫が有りました。利用法は紙縒りにして、荷札(タグ)の様な使い方を主にしていましたね。

 懐かしい思い出です。



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Posted by 昏君 at 18:56│Comments(0)(* ̄ρ ̄)”ほほぅ…
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平田義信